うつわと向き合うこと

オルネ ド フォイユでは先日より大和田友香さんの作品のお取り扱いがはじまりました。

昨年より本格的な作家活動をスタートされた若い作家さんですが、器やものづくりへの向き合い方がとても素敵でしたので、大和田さんに伺ったお話を是非ご紹介させてください!

-制作される上で心がけている事はありますか?-

粘土の可塑性、焼成によって起こる変化や現象など、陶芸の面白みを見つけるために釉薬や素地の粘土の組み合わせ、焼成方法も実験的にさまざまなの方法を試してみています。

見つけた面白みを生かすために、過剰な装飾はせず、シンプルなかたちを意識し、そのようなの中でもどこか独自性や新しさがあり、人々をはっとさせる作品を目指し製作しております。

表面的な華やかさだけでなく潜在的にどこか惹かれてしまう。そんな作品をお届けできればと考えております。

 

-Kinari plateはすごく優しい印象を受けましたが、どのようなこだわりが?-

Kinari plateは少し黄みがかった白色でやさしい印象の中、縁を黒で凛と引き締めました。器の形状的にも毎日の食卓に並べて頂ける姿を望んでいまして、使う際に緊張感のあるものより温かみを大事にしたいと思いました。

砂交じりの素地と貫入の表情でアンティークのような風合いもあります。
また、淵に段差をつけることにより釉たまりが綺麗に出ます。

−砂交じりの素地ですか?–

本来ならば磁器土など不純物のない精製された土を使うことも可能です。ですが、不純物のない綺麗な土で同じ形を作るとどうしても洗練されすぎたシュッっとした硬い冷たいイメージの作品が出来上がってしまいます。
荒削りな精製されていない砂混じりの土を使うことで、精製しつくされていない、いわば完璧すぎない土の表情を見ていただければと思います。

横にある線のようなものは、ろくろでの削りの際に砂が自然に引っかき傷をつけてくれて、それが表情の一部になっています。

−個人的に雪輪シリーズがすごく好きです!どのように制作されているのですか?−

丸いお皿の形から一つ一つ雪輪の形をカッターで切り取り製作しております。
可愛らしい形ですか縁を黒で引き締めることで凛とした印象になるようにいたしました。

雪輪は雪の結晶を抽象化させた日本の伝統文様ですがどこか洋風なイメージもあり、和食洋食どちらにもお使いいただけるかと思います。
和菓子やケーキを載せてもかわいいですが、アクセサリーを見せて収納するのに使っていただく方もいるようです。

−一輪挿しは表面にうすく模様がはいっていますよね?−
飛びかんなという技法で表面にテクスチャーをつけており、溝が深い部分には釉薬がたまり真っ白に、溝がない凸となった部分は釉薬が薄く土の表情が見え生成色になっています。
表面の凸凹を生かすための釉薬を見つけるために何度も釉薬のテストを行いました。
まるで貝殻やレースのようにも見えてくるとお客様の中にはおっしゃってくださる方もいます。

作家さんがどのような点にこだわって作品を作られてるのか、こうして知ることができると大切に使いたくなりますよね。
また大和田さんの釉薬には貫入が入っているため、使うごとに貫入部分に色が入り込み、自分だけの味わい深い器へと変化していくので、器を育てる楽しみを感じることができます。

個人的には貫入は味わいがあって、愛着も湧くのでオススメですが、貫入に色が入っていくのを好まれない方は、使う前にしっかりと目止めをすると色が付きにくくなりますのでお試しください!

大和田さんの作品は実店舗にも入荷しておりますので、気になる方は是非お手にとってみてください。