オルネ ド フォイユ:フランス雑貨やアンティーク家具のインテリアショップ

天沼寿子さん
「Depot-39」総合プロデューサー

“カントリーアンティーク”というひとつの文化を日本に根付かせたショップ「Depot-39」。現在的な意味での“アンティーク”という言葉は、この一軒のインテリアショップから広まったといっても過言ではありません。閉店して数年が経った今でも語り草となっているこのショップの中心人物であり、現在では公演や執筆活動でその世界観をさらに広め続けている天沼寿子さんにお話を伺いました。

 
オルネ ド フォイユで開催された「アン・リンガード アンティークボタン展」にて

「アンティークの世界との出会い」

私がカントリースタイルを日本に持ち込もうとしていた当時、「インテリア」といえば、一部の裕福な層のものでしかなく、現在のように、誰もが興味を持つ分野というわけではありませんでした。その頃は、若い子の楽しみと言えばファッションが中心。インテリアを楽しむ傾向が定着し始めたのは、ようやく10年くらい前のことです。

当時、アンティークの世界は、持っていることがステータスになるような、とても趣味的な分野でした。将来的に価値が上がることを楽しんだり、骨董品のように飾って鑑賞したり……、そんな分野だったんです。

「Depot-39」を手がける以前、アメリカに住んでいた私が目にしたのは、そういった趣味的なアンティークの世界とはまた違った、より生活に根ざしたものでした。古い時代から庶民の間で使われ続けた、「道具」としてのアンティーク。アメリカ滞在中、こういったアイテムを取り入れたインテリアスタイルに魅了されました。日本ではまだ知られていないこのスタイルを輸入し、提案して行こう。そう思ったのが、日本における「カントリーアンティーク」のはじまりだったと思います。

アメリカでカントリー的なスタイルを打ち出していたラルフローレンの人気が出始めていたこと、また時代の風に敏感な人たちが注目してくれたこともあって、「カントリースタイル」は好意的に受け止められ、雑誌などでもよく取り上げられました。現在のような、古い道具をアンティークとしてインテリアに取り入れるというスタイルは、このときから始まったのだと思います。

そして、アンティークを日々の暮らしに取り入れるというスタイルは、着実に根付いていると思います。こうした流れは、きっと止まることはない。そう確信しています。

 

PROFILE
天沼寿子、東京生まれ。日本大学卒業後、貿易会社、船会社勤務を経て、アメリカに渡る。8年間のニューヨーク滞在の経験を生かし、1983年帰国後カントリースタイルをテーマに輸入会社を設立。翌年オープン間もないデポー39に参加、以後21年間デポー39の総合プロデユーサーとして、カントリー雑貨、アンテイーク、ステンシル、ドライフラワーなどのビジネスを展開。2005年4月にすべての販売活動を終了。7月に新たに天沼寿子の個人事務所「デポー39」をつくる。主な著書に、『カントリーアンティークの家づくり 』(集英社)、『デポー39ものがたり』(主婦の友社)がある。

「デポー39」ホームページ:http://www.depot-39.jp/

 

 

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