オルネ ド フォイユ:フランス雑貨やアンティーク家具のインテリアショップ

CHAJINさん
フラワーアーティスト

派手すぎず地味すぎず、落ち着いていながらどこかポップ。オリジナリティのある花あしらいで知られる、フラワーアーティスト、CHAJINさん。4月29日には「すずらん屋台」を引いてオルネにやって来てくれます。そんなCHAJINさんにインタビューをお願いしたところ、話はドンドン進み、意外な方向へ……。前編・後編に分けてお送りします。

 

CHAJIN

プロフィール
バックナンバー

 

インスピレーションの旅

――今日はよろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします。今日は何をお話しましょうか?

――CHAJINさんがお花をはじめられたきっかけを聞かせてください。

あ、でしたら、まず僕の生い立ちからお話しましょうか。最近、たまたま取材で自分の歴史みたいのを話す機会が多くて、今はちょうどこれまでたどってきた道のりが、頭の中でクリアになってるんですよ。
僕は鎌倉で生まれまして、その当時、祖父が庭でバラ園をやっていたんです。その頃、明治生まれの祖父の鎌倉仲間たちの間では、喫茶店に集ったり、バラいじりをしたりするのが流行っていたみたいなんですね。
で、僕はその庭で、よく土と植物で遊んでいたんですよ。草笛をつくったり、落とし穴を掘ったり(笑)。

――小さいときから、植物に触れる土壌があったんですね。

そうなんです。その後、19歳で一人暮らしをはじめるまでは、それほど花に縁のある生活は送ってなかったんですけどね。一人暮らしをはじめた当時は、雑貨屋めぐりをしたり、毎月3日と18日に『olive』を買うような子だったんです(笑)。
当時は雑貨屋で働きたくて、実際にアフタヌーンティーに「働かせてくださいっ!」ってお願いしたこともあったんですよ。アニエスベーのカットソーの上にヒッコリーストライプのエプロンを着てオレンジティーを運びたい、みたいなね(笑)。でも断られたので、エプロンだけ買って帰りました(笑)。

――(笑)。その頃は、お花には興味があったんですか?

その頃、ひとつの出会いがあったんです。雑誌で見た、雑誌で見た雑貨を使ったお花のスタイリング。アフタヌーンティーのジャグに、アラジン(チューリップの品種)を差していて。それが新鮮だったんですね。それを見て、僕も部屋に花を飾るようになったんです。それはもう、部屋のあちこちに(笑)。
当時は府中に住んでいたんですが、そこにあったお花屋さんが、雑貨とお花を合わせて飾っていて、そこにたびたび通うようになったんですね。当時はそういうスタイルで花を売る店がなかった頃。それから、雑貨とお花が同じくらい好きになりました。そして、卒業を迎えて、就職先を探すときに、都内の花屋をさんざん回ったのね。そして、その中の一軒の花屋で働くことになって。
ひとくちに「花屋」といってもさまざまで、店によっていろいろと違うんですよね。結局、ちょくちょく通っていた府中のお花屋さんにその後6年間勤めることになったんです。

――当時から独立しよう! と考えていたんですか?

はい。でもね、花屋って、なかなかやめられないんです。デパートの催事のディスプレイをやって、スチールやムービーの仕事をやって、それを覚えたらウェディングの仕事……っていう感じに、仕事が広がっていって、なかなか独立するタイミングがつかめなくて。
で、ある時、葉山にある永井宏さんのギャラリーを見に行ったんです。すごくいい空間だなぁ……って思って、「こういうところで展覧会をするには何か資格とかがいるんですか?」って思い切って聞いてみたら、即座に「やってみれば」って軽く言われて。それで初対面から3分後に、生まれて初めての展覧会が決まってしまった……(笑)。
そして、5日間、その永井さんのギャラリーで展示をしたんですね。そこはもう、自分のカラーを出してやりました。
そこで、いろいろな人に会ったんです。根本きこちゃんとか小山千夏さんとかね。みんな、それぞれマイペースで、自分のやりたいことを素直にやっていて……。
僕もこういう生き方を求めてたから、あーこれだ、って直感した。「今だ!」って声が聞こえた気がしたんですね。
その当時、展覧会直後には本店の店長を引き受けることが決まっていたので、そのタイミングで辞めるのかどうか、迷いましたね。でも、迷った末に、ボスに気持ちを全部話したんです。ずいぶん話し合って、最後は気持ちよく送り出してくれて。
なのでこの先は自分のやりたいことを形にして行くことで恩返しするしかないな、と思いました。
そして、鎌倉に戻ったんです。

――それが転機だったんですね。

そう、それまではお花屋さんにしか会わなかったのに、いきなりいろんなジャンルの人たちと会ったんです。環境がいっぺんに変わりましたね。短い期間に、ホントにたくさんの人に出会って。
特に鎌倉のカフェディモンシュと赤坂にあった洋書屋のハックルベリーではほんとうにたくさんの出会いがありましたね。当時出会った人たちは、現在はそれぞれの分野で活躍している人も多くて、今はなかなかゆっくり話すこともできないんだけど、その頃はみな結構ヒマしてたから(笑)、時間を気にせずいろいろな話をして楽しかったですね!

――わー(すごい……)。

あ、まだまだ続きますよ(笑)。大丈夫ですか? 疲れてませんか?(笑)

――あ、いえいえ、すごく濃いお話だなーと思って(笑)。そういえば、「CHAJIN」というお名前は、どういう由来があるんですか? 「お茶目な人」の略だと聞いたことがあるんですが。

平成7年に独立したんだけど、それにあたって、なにか名前がほしいなと思ったんです。で、いろいろ調べていると、「茶人」って、もちろん茶道をやる人っていう意味なんだけど、「変わった物事を好む人」みたいな意味もあって。あ、これは自分にぴったりだなと。
最初は、「ORIGINAL FLOWER STYLE CHAJIN」主宰の福田たかゆきっていうふうに、屋号だったんだけど、そのうち、だんだん僕自身が「CHAJIN」と呼ばれるようになって。だんだん省略されて、「チャーさん」って呼ばれたりもしたな(笑)。

 

フラワーアーティスト『CHAJIN』のできるまで【後編】」へ続く

 

 

 

PROFILE
CHAJIN
フラワーアーティスト。 オリジナルフラワースタイルCHAJIN主宰。
雑誌、広告の花活け、店舗や温泉宿のディスプレイ、花コラムの執筆の他、鎌倉のアトリエと東京で花教室も開催。愛猫家。プロレス好き。ウクレレ好き(休憩中)。『CHAJINの花/小さな花あしらいと12ヶ月の花の話』『CHAJINの花/季節の花でつくる12ヶ月のリース』(ともに芸文社)を同時出版。現在、saita、OZマガジンなどの雑誌、アフタヌーンティー、フェリシモのウェブなどで花活けページ連載中。

公式HP/ホームページ:http://www.o-chajin.com
花教室&茶話blog:http://toranoco.no-blog.jp/

イベントのお知らせ
「CHAJINさんのすずらん屋台 」
2008年4月29日(火祝)/30日(水)

4/29と4/30の2日間、フラワーアーティストCHAJINさんによるすずらんの花を販売いたします。

フランスでは「5月1日にすずらんを贈るともらった人は幸せになれる」と言われていて、この日にはたくさんのすずらん売りをパリの路上で見かけたりします。そんな素敵な習慣にちなんだ「CHAJINさんのすずらん屋台」は、毎年鎌倉のRomi-Unie Confiureで大好評、今年はオルネ ド フォイユでも開催することになりました。

詳細はこちら

 

 

コラムトップに戻る

SHOP INFO
COLUMN
BLOG