2022年1月、不動前ショップで個展を開催したガラス作家の大家具子さん。個展で特に人気だったのが、こちらのガラスのお雛様でした。(個展の様子はこちら)
香水瓶をモチーフにしたデザインはシンプルで繊細。ガラスなのに冷たい印象はなく、ふっくらとしたフォルムや多彩な色づかいに、あたたかみと華やかさを感じます。
それぞれを手のひらで包めるくらいの大きさで、インテリアのテイストを選ばず長く愛用できる、まさに「大人のためのお雛様」です。
2022年1月、不動前ショップで個展を開催したガラス作家の大家具子さん。個展で特に人気だったのが、こちらのガラスのお雛様でした。(個展の様子はこちら)
香水瓶をモチーフにしたデザインはシンプルで繊細。ガラスなのに冷たい印象はなく、ふっくらとしたフォルムや多彩な色づかいに、あたたかみと華やかさを感じます。
それぞれを手のひらで包めるくらいの大きさで、インテリアのテイストを選ばず長く愛用できる、まさに「大人のためのお雛様」です。
カラーはトランスペアレントカラードット(左)と、パステルドット(右)の2タイプ。フォルムも少し違います。
オリジナルで制作されたアルミの台座は上品な質感に仕立てられ、シンプルなガラスを引き立てます。
大家さんのこだわりが存分に詰まったお雛様。その制作背景や楽しみ方など、大家さんにお話を伺いました。
―お雛様を制作したきっかけを教えてください。
大家さん:
私の母は桃の節句が近づくと、古い小箱から一刀彫りの小さなお雛様を取り出して「これはお母さんのお雛さん」と言って、大事そうに飾っていました。それを見るたびに「いつか私も自分だけのお雛様を見つけて、それを飾る暮らしがしたい」と夢見ていました。
お雛様を制作するようになったのは、そんな「私だけのお雛様」を実現したいと思ったのがきっかけです。
個展でのようす
―大家さんが制作される他の作品との違いは何でしょうか?
ガラスの美しさをシンプルに表現したいのは変わりませんが、お雛様はたくさん色を使って、他の作品よりも華やかな印象に仕上げています。普段作る無色透明なガラスの器とはまた違った形で、ガラスの魅力をお伝え出来たらと思います。
制作のようす。さまざまな色ガラスを使用して、ドットを表現する。
―制作でこだわった部分を教えてください。
装飾や要素を最小限にとどめて、男雛と女雛を表現しているところ。デザインは、ごくシンプルです。
男雛と女雛の頭部。最小限の造形で違いを表現。
―制作する上での難しさはありますか?
男雛と女雛を並べたときにお互いの雰囲気が合うよう、サイズ感や配色のバランスに気をつけて制作しています。どの組み合わせでも良いわけではなくて、「この男雛にはこの女雛」というように、相性の良いパートナー同士で組み合わせているんです。
ドットや全体のバランス感によって、対となるベストな組み合わせを決める。
―お気に入りのポイントは?
同じデザインでも一つ一つ個性があるように、色の組み合わせや模様を変えているところ。不規則なドットで、同じ模様は一つとしてありません。
どちらもパステルドットの男雛。同じものでも色彩や造形には全て個体差があり、それが面白いところ。
―どんなふうに楽しんで欲しいですか?
「私だけの小さなお雛様」として、年齢に関係なく、いくつになっても側に置いて楽しんでもらえたら嬉しいです。
頭飾りの部分にも、さりげない華やかさ。
手作りのガラス製品のため、サイズやフォルム、模様の出方には一点ごとに違いがあります。
頭飾りの部分にも、パステルカラーが散りばめられています。
手作りのガラス製品のため、サイズやフォルム、模様の出方には一点ごとに違いがあります。
台座のディテール(台座はアルミでできています)