タイルの選び方、取り入れ方。
タイルが入ると、その質感がアクセントとなってインテリアに奥行きが生まれます。場所によっては、お手入れがしやすくなるなどの機能性もUP。 今回はタイルを取り入れるのにおすすめの場所と、選び方のポイントについてお届けします。
※タイルはカタログやWEBの写真と実物で、色味や質感が異なって見えることの多い素材です。ショールームやサンプルで実物を確認されることをおすすめします。
※依頼先によってタイル施工についてのルールが定められている場合があります。ご依頼の施工会社さんとよくご相談ください。
おすすめの場所は “水まわり”
水のはねやすい、洗面台まわり
洗面室は、水はねがあるのでタイルを貼るのにぴったりの場所。「洗面台のまわりだけ」など、取り入れる面積も小さな範囲から選択しやすいです。
撥水加工の壁紙などもありますが、タイルなら水濡れへの耐久性も一層高くなりますよ。
タイルを貼る面積が小さな場合は、タイル自体も小ぶりなものがおすすめ。
例えば、タイルを貼る箇所の高さが25〜30cm、洗面台の幅が120cmくらいの時には、1.5〜2.5cm角のモザイクタイルや、高さが6cmくらいのタイルを4段ちょっと、などが納まりが良いです。
一方、タイルを貼る面積が広い場合は、もう少し大きなタイルを使っても綺麗に見えます。
例えば、天井の方までタイルを貼りたい場合や、2ボウルタイプなど幅広の洗面台(幅170cmくらい)を設置する場合には、20cm角や二丁掛け(6×22.7cm)などがおすすめです。
貼り方としては、できれば「ぴったり何段分」とタイルの納まり方から逆算できると、見え方としてもすっきりします。
また壁の一部分にタイルを貼る場合には、貼り終わり部分の「タイルの小口(断面)が見える」ということも気にしておきたいポイント。
タイルの色や厚みによっては、切りっぱなし感のようなラフな印象になりやすく、背面の壁と馴染みにくいということも。
小口を綺麗に見せられるよう、中には断面を加工済のタイプを一緒に扱っているタイルもあるので、タイル選びの段階から注目してみても良いかもしれません。
好みのタイルで断面加工したものがなかったり、よりピシッとした印象にしたい時などには、金属の見切りを入れるのもおすすめですよ。
見た目にもこだわりたい、キッチンまわり
コンロまわりの油はねなど、水はね以外にも何かと汚れが付きやすいキッチンも、タイルに適した場所。
ちなみに、コンロまわりの壁は、不燃素材を使用するよう法律で定められています。
お掃除のしやすさだけで考えると、タイルよりも「キッチンパネル」と呼ばれる大判の素材の方が継ぎ目も少なく、拭き取りやすいのですが…見た目としては物足りないなぁと感じることも。
特にキッチンがダイニングやリビングからも目に入る位置にある場合は、インテリアの一部として考えたいですよね。
「毎日立つ場所だから、タイル貼りで素敵にしたい」なんてリクエストも多い場所です!
タイルを選ぶのであれば、表面の質感が滑らかなものがおすすめ。ボコボコ、ザラザラしたものも雰囲気がありますが、拭き掃除はちょっと大変です。
そして、表面の拭き取り以上に面倒かもしれないのが、タイルの隙間を埋める「目地材」部分の掃除。
油汚れに強い目地材もありますが、目地の量が少ないに越したことはないので、少し大きさのあるタイルを選んで目地を減らす、というのも一つの手です。
おすすめの具体的なサイズとしては、10cm角や二丁掛け(6×22.7cm)など。タイルを貼る面積が広い場合は、30×60cmなどのより大きなものを採用することもあります。
こんな場所にも、タイル
よく過ごす居室に
範囲が広いとコストアップしてしまいますが、部屋の一部にアクセントとしてタイルを使うのは、取り入れやすくておすすめです。
日頃からよく目に入る場所、リビングのTVコーナーや、玄関ホールなど「この一角なら取り入れやすそう」という場所が、それぞれのお家で違ってくると思います。
色味を抑えたグレー系のタイルで空間のトーンを揃えたり、ブリック調など表面に質感のあるタイルをアクセントにしたり。ワンランク上の印象に仕上がりますよ。
みなさんいかがでしたか?
タイルは色々な種類があって、見ているだけでも楽しくなります。どれにしようか迷ってしまいますが、タイルはあくまでお部屋の一部分。全体の雰囲気とのバランスを大切にしてくださいね。
2023.12.13