大和田友香 個展
「お茶とお花」
2022年2月不動前店にて、陶芸家 大和田友香さんの個展を開催しました。「表面的な華やかさだけでなく、潜在的にどこか惹かれてしまうものを制作したい」という大和田さん。「お茶とお花」をテーマに、色、形さまざまな作品が並んだ個展の様子をお届けします。
個展初日のようす。「お茶とお花」のテーマにちなんだ大和田さんの作品が、会場いっぱいに並びました。
今回のテーマに合わせて、大阪のパティスリー pet de nonne(ペドゥノンヌ)さんのお菓子もご紹介。クッキーやファッジ(砂糖菓子)など、お茶の時間を演出してくれるお菓子が並びました。
手前のお皿は「天鵞絨(ビロード)」という名称の釉薬。マットで落ち着いた質感が魅力。
大和田さんの代表作である「雪輪」の白マットバージョン。シンプルですが、大きな存在感。
食器類に加えて、花器も充実していました。形も釉薬も異なるさまざまなバリエーションからは、大和田さんの創作範囲の広さと、技術の高さがうかがえます。
真鍮の取手が印象的な急須。この上なく繊細で美しい形状で、入荷するとすぐに完売するほどの人気でした。
「月下」という名称の釉薬の銅鑼鉢。グリーンの濃淡が、まるで自然界の景色を見ているよう。
「薄桜」と名付けられた釉薬の器たち。上部にゆくほどに、うっすらと桜色に変化するグラデーションが幻想的な風景を魅せてくれます。
オルネドフォイユでは1年半ぶりの開催となった、大和田友香さんの個展。前回よりも釉薬のバリエーションが増え、表現の幅もさらに広がった様子でした。これからも進化し続ける大和田さんの今後が、とても楽しみです。