五嶋 穂波 個展
2023年1月不動前店にて、岐阜県を拠点に制作する陶芸家・五嶋穂波さんの個展を開催しました。彼女の作品の特徴は、思わずじっと眺めていたくなるような色彩のグラデーションの豊かさと美しさ。器や花器など、さまざまな作品が並んだ展示の様子をお届けします。
テーブル全面に並んだ作品。淡い色彩のグラデーションが、自然光でより美しく。
中央の鉢の釉薬名は「春霞」。白をメインとして、緑や水色などが顔をのぞかせる独特の色彩。
こちらも「春霞」をメインにした小皿やおちょこ。小さい作品も美しく。
下段・右端の皿の釉薬名は「花筏(はないかだ)」。淡いピンク系のベースに、中央のグリーンが映えます。
こちらも「花筏」の片口。淡いピンクと白のグラデーションに、思わず惹き込まれるよう。
優しいオレンジ系の釉薬のフリーカップ。飲み口の繊細さは、使い勝手も考慮された五嶋さんらしい造形。
ぽってりとしたフォルムが、なんとも愛くるしい花器たち。お花を生けるのはもちろん、そのまま飾るだけでも楽しそう。
同じ器でも全て表情が異なる五嶋さんの作品。一つ一つじっくりと見比べながら選ぶお客さまの姿が印象的でした。
オルネドフォイユでは初めての開催となった、五嶋さんの個展。器や花器、新作のインセンスホルダーなど、約270点が並びました。
本格的な作家活動をはじめてまだ1年ほどの彼女ですが、その作品は、早くも多くの人を惹きつける魅力を持っています。
自然の景色や印象からインスピレーションを得て、色彩と質感のバランスを追求する五嶋さん。
若くて柔軟性のある才能をもった彼女の今後が、とても楽しみです。