【オルネの人びと】姉妹店 オルネ ル マルシェの店長・清水の場合

【オルネの人びと】
姉妹店 オルネ ル マルシェ
店長・清水の場合

私たち、オルネ ド フォイユはインテリアや雑貨を販売するお店です。
日々、さまざまな物をお届けする一方で、「どんな人たちが働いているのか?」「どんな仕事をしているのか?」など、ふだんはあまりお伝えできていないのではと思います。

そこで、オルネ ド フォイユで働くスタッフたちへのインタビューを通して、「オルネの人びと」のことを紹介していくことに!

第4回は吉祥寺にある姉妹店 オルネ ル マルシェの店長・清水のインタビューです。

つないでくれたのはフランス、
「雑貨屋で働きたい」という夢を叶えたかった。

―さっそくですが、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

清水 オルネ ル マルシェの店長の清水です。趣味はワイン!友人とワインをわいわい飲むのが大好きです。コロナ禍でその機会も減ってしまったのが残念ですが、ひたすらどのワインを買おうか、ネットで検索してます…。

―ワインお好きなんですね。ラベルが可愛いものとか、眺めているだけでもワクワクします。

清水 それから、最近は連休があると旅に出たいと思うようになって。まだ2回だけですが、熱海や栃木の板室温泉に行きました!

―温泉!いいですね〜。なんだか、もっといろいろと聞きたくなっちゃいましたが、この辺にして(笑)。
清水さんはオルネの中でも歴が長いそうですが、何年入社ですか?

清水 2009年の1月入社です。気づけば、今いるスタッフの中で2番目に長い社歴だそうです。

―なんと!それではオルネの歴史を作ってきたといっても過言ではないですね。現在担当しているお仕事について教えてください。

 清水 今はマルシェの店長として、バイイングの他マルシェに関わるすべての業務をやっています。基本的に、マルシェは単独店舗のような感じで、オーナーの谷さんから仕入れも任せてもらっていて。洋服の展示会や雑貨の展示会へ出かけて、商品を探しに行くことが多いです。

―たしかに、「マルシェで人気だからオルネのオンラインショップでも取扱ってみよう!」ということも少なくないです。いろんなスタッフの視点から商品が集まってくるので、私もいちスタッフとしていつも楽しみに見ています。

清水 あ、もちろん接客もします!店舗ディスプレイをはじめ、スタッフの教育に面接など。

―本当に多岐に渡りますね。清水さんがオルネに入社したきっかけは?

清水 2年間、語学留学へ行っていたフランスから帰国したタイミングで、フランスの商品を扱う雑貨屋さんで働きたかったんです。どうしようかと思っていたときに、家の近所にフランス雑貨のお店が確かあって。もう昔のことなので忘れてしまったのですが、ちょうどスタッフ募集をしていて応募したのではないかと(笑)。当時からオルネは人気でしたが、正直私はオルネの名前も知らず…応募の前に1回だけ下見に行きました!

―なるほど。フランスがキーワードだったんですね。

清水 はい。以前から漠然とフランスに憧れみたいなものがありました。小さい頃から近所に輸入文具のお店があって、可愛い雑貨文具も好きで。だからといって、フランス映画とか文化に触れていたわけではないのですが、高校の選択授業でフランス語を選択したんです。苦手な英語は早く諦め、「フランス語ならまだいける!」と思って学び始めました。

―えー!個人的にはむしろフランス語の方がむずかしい印象でした(笑)。でも、“好き”という気持ちが前提にあるからこそ学びたいという気持ちにつながるのかも。

清水 そうかもしれませんね。本当は新卒からインテリア系の仕事に就きたかったのですが、それは叶わず。住宅メーカーで営業事務として4年間働いてから、フランスへ行きました!3年働いたら親も許してくれるかな、みたいな。

―たしかに。谷さんもフランスで暮らしていましたし、お二人には共通点が多そうです。谷さん曰く「清水さんは僕と似た視点を持ってる!」そうですが、清水さんはどうでしょうか?

清水 恐れ多いです!谷さんはいろんなことにアンテナを張り巡らせていて、一歩先を行っている人なので、凡人の私には追いつけません!谷さんは迷わないで即決できて、いつもすごいなと。私は、超優柔不断です。

―でもフランスで暮らしたことがあったり、雑貨が好きだったり。根っこにある、心がときめくモノが似ているのかもしれないですね。
…私も超優柔不断なので、谷さんの行動力にいつも驚かされています(笑)。

お客様の声とスタッフみんなで作り上げる、
それがオルネ ル マルシェという場所。

―入社してから今まで経験してきた仕事について、順を追って教えてください。

清水 オルネ ド フォイユ青山店舗のスタッフとして採用されたのち、店舗業務、店舗通販のカスタマー業務全般、店舗スタッフをしながら海外商品の仕入れ業務(フランス語圏担当!)など。フランス出張もたしか3回行きました。
その頃は家具の梱包とかもしていて、いつもバタバタで時間との勝負の毎日でした。ただ、なんでもやっていたことが、私にとって良い経験になりました。

―そっか!現在オルネの店舗は不動前ですが、その前の青山時代!今では数十名いるスタッフも、そのときは数名ですもんね。フランス語も生かしていてすごいです。そして2014年には姉妹店であるオルネ ル マルシェがオープン。そのときのエピソードなどあれば教えてください。

清水 オープン前の商品セレクトは、当時の青山の店長と谷さんが、内装はすべて谷さんです!そのとき青山の店舗スタッフは店長と私含め4人しかおらず、マルシェのオープンによって2名ずつに分かれましたが、みんなで協力してオープンに向けて準備をしていましたね。オープンしてからは、仕入れ含め全て私とマルシェの副店長になったもう1人のスタッフ中心に運営しています。

清水 最初はいろいろ苦戦しました。実際にお客様に触れ、お声を聞いていくなかで、仕入れしている商品も1から考え直したり、新しい商品を随時入れたりと、臨機応変に対応しながら今の形になりました。お客様が「欲しい」とおっしゃったものも、良いものがあればすぐ仕入れていました!リサーチで結構店内のお客様同士のおしゃべりに耳を傾けていたり。

―それはお客様にとっても、嬉しいことですね!もちろん大変ではありますが、そういうふうに意思を持って作り上げていくというのは、なかなか経験できないことだと思います。

清水 オープニングスタッフと一緒に作り上げてきたところが大きいですね。備品の配置やマニュアルなども、すべてスタッフがやってくれて。気づいたらいろいろ出来上がっていて。その経験もあり、マルシェは“スタッフ全員で作り上げていくお店”だと、今でも思っています。

―ひとつのお店を任される、そして作っていくのはすごいことだと思います。お店づくりで清水さんが意識していること、教えてください。

清水 まず、吉祥寺という土地。あと、駅ビルであること。そこへいらっしゃるお客様のことを思い描いて仕入れやお店作りをしています。

―たしかに。オルネ ド フォイユの店舗とはまた違う環境・場所ですね。

清水 そう、全く異なる環境なので、実際、人気の商品も異なります。多くの方に喜んでいただける商品を揃えるには、自分以外の声に耳を傾けることも大切。だからこそ、スタッフの意見も大切にしています。スタッフみんなでお店づくりをしているということは、スタッフにも感じてほしいと思っています。

清水 オルネ ル マルシェのコンセプトは、古くから愛されているパリの日用品店“quincaillerie(カンカイユリー)”を現代風にアレンジしたお店ですが、名前にある「マルシェ」はフランスの「marché(市場)」がもとになっています。
いろんなものが売っていて、そこに来る方が楽しんでいて、近所で毎日訪れる方もいれば、観光の方もいて。フランスのマルシェって、私はなんか太陽みたいなイメージで。だから、オルネ ル マルシェもひとつのジャンルやイメージにこだわらず、洋服だったり、お皿だったり、文房具だったり。いろいろな商品を楽しく販売したいなと思っています。

―マルシェならではの居心地の良さというか、気軽にふらっと立ち寄れる空気感が私は好きなんです。目的もなく眺めていても、気になるのものが必ず見つかる、みたいな。なんだかその理由がわかった気がしました。

清水 マルシェの良いところは、店舗スタッフが仕入れもしているので、展示会などで見つけた商品をすぐにお店で販売開始できること。新商品もいち早くご紹介できます!現場のスタッフが実際に接するお客様の意見も取り入れやすいことかなと思います。

すべては自分の捉え方しだい!
笑顔で、そして正直であることを大切に。

―清水さんが、仕事をしているなかで感じるやりがいやモチベーションを教えてください。

清水 お店を任せてもらえているのは大きいです。商品セレクトを含め、もちろん責任は伴いますが、モチベーションになります。店舗スタッフと一緒に、「あーでもない、こーでもない」って言いながら、ディスプレイが出来上がるときの、ちょっとした達成感だったり、商品を一緒に選んだり、スタッフの存在がありがたいです。ひとりではお店は出来ないし、いつも本当にスタッフに助けられています。

清水 また、実際にお客様の反応が見えるので、喜んでいただけているときは素直に嬉しいと感じます。最近はコロナも落ち着いてきて、少しずつ以前の賑わいが戻ってきました。お会いできていなかったお客様との再会もとても嬉しいことですし、自分も楽しむことがとても大切かなと感じています。笑顔で接客すると、その分お客様から幸せをもらえます。最近は、“楽しさ”って、自分の捉え方次第なのかなと思うようになりました。そのためにも笑顔ってほんと大事なのかも。

―それはたしかに。実際にお客様の顔が見える店舗ならではのことですよね。逆に難しい、大変だったことなどはありますか?

清水 そんなに大変だったと思うことはあまりないのですが、…でもやっぱりオープンしてしばらくは、スタッフの教育からディスプレイから、大変でしたね!今となっては良い思い出です。
また、繰り返しになってしまいますが、お仕事はひとりではできなくて、みんなとのコミュニケーションがないとお店作りもうまくいきません。そこを上手にするのは、今も難しいなと感じています。私もあまり自分の意思を伝えるのが得意ではないので。

―それはなんだか意外でした!谷さんが、「清水さんは本当に誰からも好かれる人だと思う」と話していました。なにか人の関わり方やチームで働くうえで大切にしていることがあれば教えてください。

清水 ぜんぜんそんなことないです!!!ただ、常に正直でありたいと思っています。日常でも仕事でもそれは変わりません。時には注意することも必要なのですが、自分の弱みも進んで口に出します。「私、ディスプレイが本当は苦手だよ」とか「レジミスしたことあるよ」など、昔の自分の失敗談とか苦手なこともスタッフには隠さず話しています。

―そういう裏表のないところが、お客様はもちろん、スタッフからの信頼につながるんだと思います。

清水 スタッフ同士でのコミュニケーションでも、笑顔の会話は大事にしたいです。楽しんで仕事してほしいので。あと、チームとして成り立つには、共有事項を日報で共有して、ほうれんそう(報告・連絡・相談)もしっかり!そうやって、スタッフ同士で助け合うこと。「ありがとう」って、お仕事でもきちんと言い合いたいですね。

「仕事中ひたすら歩くのでスニーカーは必須!」と清水さん

―最後に、清水さんが思うオルネ ド フォイユの良いところを教えてください。

清水 良い意味で、ゆるーいところ。谷さんってすごくフランクで、社長というオーラを出さないんですよ。スタッフにも積極的に話しかけていて、お堅い感じが一切ないですよね!?
他のスタッフも同様で、女性が多い職場というのもあって、空気が優しい印象です。マルシェ単体で見るともうちょっとチャキチャキっ子、じゃじゃ馬って感じかもしれないですが(笑)。

―マルシェのハツラツさというのはあるかもしれないですね!そして谷さんのフランクさもたしかに(笑)。いつも「これどう思う?」と、いろんなスタッフに声かけているのもよく見ますし。

清水 ね(笑)。あと、社長の次の次に古い人間としては、どんどん働きやすい会社になってきていると思います。制度も整ってきて、全てがよくも悪くもゆる〜かった昔を知る人間としては、ほんと働きやすい会社だなと感じます。それも会社の仕組みづくりを支えてくれるスタッフがいるからですね。


―清水さん、ありがとうございました!

2022.06.03

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