【オルネの人びと】“アート&クラフト” 部門担当 北の場合

【オルネの人びと】
“アート&クラフト” 部門担当・北の場合

私たち、オルネ ド フォイユはインテリアや雑貨を販売するお店です。
日々、さまざまな物をお届けする一方で、「どんな人たちが働いているのか?」「どんな仕事をしているのか?」など、ふだんはあまりお伝えできていないのではと思います。

そこで、オルネ ド フォイユで働くスタッフたちへのインタビューを通して、「オルネの人びと」のことを紹介していくことに!

第7回はアート&クラフト部門担当、北のインタビューです。

物足りなさを感じて・・・
仕入れから販売まで、全てひっくるめてやってみたいと思った。

―さっそくですが、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

 アート&クラフト担当の北です。趣味は雑貨店巡りと書店巡り。誰にも気兼ねすることなく、思う存分楽しみたいので、いつも外出は一人です。TSUTAYAなんかの大型書店に行くと、あっという間に2時間くらい経過していて、いつも焦ります(笑)。

―わかります!気づいたら日が傾いてきてたり(笑)。では続いて、入社年と今どんなお仕事を担当されているのか教えてください。

 2021年に入社しました。主にアート&クラフト部門の仕入れと、不動前店舗で毎月開催している企画展の企画・運営を担当しています。

坂巻弓華さんの個展の様子/入江佑子さんの作品

―オルネに入社した経緯を教えてください。

 ECに関わる仕事がしたい。その中でも、個人的に好きなアート&クラフト(以下A&C)を扱う会社で働きたい、と思って入社しました。

育児で10年近い専業主婦の期間を経て、久々の社会復帰をしたのが、前職のインテリアショップでの販売業務でした。そこは家具の販売がメインでしたが、A&Cの雑貨類も充実していて、世界中から集められた魅力的なモノに間近で触れることができて、とても刺激的で楽しい経験でした。

でも実店舗のショップスタッフという立場上、接客がメインであることに、だんだんと物足りなさを感じて・・・。せっかくなら、仕入れから販売まで、トータルに関わりたい。自分が本当に「好き」と思うものを探してきて、仕入れて、売り方を考えて、お客さまに届けるところまで、全てひっくるめてやってみたいと思ったんです。

普通なら「独立して自分のお店を持つ」という発想になると思うのですが、私の場合、そのイメージはできなくて・・・。

ーなぜECに関わる仕事がしたいと思ったのでしょうか?

 ブランク前はEC関連の仕事をしていて、ECには実店舗とは異なる動きやすさ、コントロールのしやすさなど、諸々の可能性を実感していたので、ECなら今の自分がやりたいことができるかも?と思っていました。

オルネは青山時代からその存在は知っていて「世界観が確立していて、素敵なショップだなぁ」と思っていました。そんな折、実店舗からECへビジネスの基軸を移してまもないタイミングで募集をしていたので、思い切って応募しました。

広い視野と、自分なりの考えをもつこと。

―オルネで仕事をしてみて、今までと違うなと感じる部分はありましたか?

 谷さんをはじめとするスタッフ全員のオープンマインドです。

私のこれまでの経験だと、業務は特定の関係者のみで決定・遂行されることが多く・・・もちろん、その方が効率的ではあるのですが。

オルネはまず谷さんが、とってもオープンな人です。「あんまり関係ないんじゃ・・・」と思うような人にも広く意見を求めて、良い意見であれば、速やかに採用されます(笑)。

―谷さんは本当によくスタッフと話してますよね。

 だからこそ、他とは異なる、斬新なアイデアやアイテムが生まれるのかもしれません。人や業務に壁を作らない、オープンな社風が、入社後に最も驚いたことです。

―仕事をする上で意識していることはありますか?

 自分の発言に責任を持つことです。

先ほども話しましたが、オルネでは自分に直接関係のない業務でも、意見を求める場面が多々あります。そこでちょっと浅い発言や、「自分は関係ないよ」的な発言は、望ましいものではありません。

日頃から広い視野をもって自分なりの考えをもち、必要な場面でそれを発言できる、責任感と瞬発力は、意識するようにしています。実際は、なかなか難しいですけど(笑)。

やりがいを感じるのは
「想像を超えたものが、作品という形で返ってきた時」

―A&Cの担当として意識していることを教えてください。

 自分の「好き」を貫くことでしょうか。

仕事は一人では何もできなくて、作り手である作家さんや、撮影&制作スタッフ、さまざまな人の協力で実現しています。関わる人が多くなるほど、アウトプットの軸がブレてしまいがちですが、そうならないようにコントロールしたいし、そうするべきだと、常に意識しています。

―自分の「好き」という指針を持って、ブレずにお客さまへ届ける・・・大切な考え方ですね。一方で、オルネの世界観やお客さまの「好き」もありますよね?

 もちろん、自分の考えに固執するという意味ではありません。人の意見も広く受け入れた上で、自分にとっての「好き」や「正しい」を常に軌道修正しながら、それを具現化していくことが大切です。

ガラス素材が好きとのこと。
北「無色透明なのに存在感があって、光の加減で見え方や雰囲気が変わるところに惹かれます」

―仕事のどのようなところにやりがいを感じますか?

 それはもう、「売上」という数字で結果が出た時に、最もやりがいを感じます。ダイレクトすぎる回答ですが(笑)。

―明快です(笑)。でも、すごく大事です。

 あと、やりとりをさせていただいている作家さんと、言葉を超えたところでコミュニケーションが成立した時に、「この仕事をやっていてよかったなぁ」と強く実感します。

―というと?

 例えば、ある企画展で、こちらが提案したリクエストに対して、想像を遥かに超えるものを、作品という形で返していただいた時。以心伝心じゃないですけど、もともと共通の価値観やメージを共有していると、みなまで言わなくても、通じる瞬間があります。そんなときは、言葉にならない感動を覚えますし、相手への深い感謝と、リスペクトを実感します。

―仕事の難しさはどんなところだと思いますか?

 前の質問の逆で、コミュニケーションが難航したとき。といっても、スムーズにいかないことの方が圧倒的に多いので、そういう意味では、常に仕事の難しさは痛感しています。

仕事って、結局は人とのコミュニケーション行為に尽きると思っているので、仕事を円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルを上げるしかないんですよね。社内スタッフ、取引先、お客さま、全方向に向けたコミュニケーション能力が必要なんです。わかっていても、やっぱりそれが一番難しい・・・。

“アート&クラフト”を
より魅力的なブランドに育てていきたい。

―北さんが思う、オルネのいいところを教えてください。

 面白い人が多いです。みんなキャラが立ってます。

―(笑)

 あと、優しい人が多いです。困ったら、必ず誰かが助けてくれます。 面白くて優しい人が多い。会社として、これ以上何を望めば良いのでしょう(笑)?

―この質問、みなさん必ず「人」と答えていただきます。人に恵まれた環境って貴重ですよね。北さんは、これからオルネでやってみたいことはありますか?

 オリジナルのプロダクトアイテムの企画にチャレンジしたいです! これまで作家さんが制作してくださる作品がメインでしたが、それだと届けられる人には限りがあって。 作家さんやアーティストの皆さんの作品をもとに、プロダクトを制作してリリースすることで、よりたくさんの人にオルネのアイテムを届けられたらと思っています。

―楽しみにしています!

 ありがとうございます!ゆくゆくは、A&Cのブランドをより魅力的なものに育てていきたいです。商品の企画→売り方の検討→お客さまに届けるところまでトータルでディレクションして、「暮らしにアートと手仕事を」というA&Cのコンセプトを広い範囲で実現できたらと思っています。

A&Cオリジナルアイテムの前身。
坂巻弓華さん描き下ろしのポスター/adoさんに図案をお願いして制作したマトリョーシカ

―最後に、オルネ ド フォイユはどんな会社ですか?

 広く意見を聞いてくれて、チャレンジさせてくれる土壌があるので、自分の意見を持っている人、実現したいことがある人には、マッチする会社だと思います。

大きい会社だとシステマチックになりがちですが、小さい会社だからこその柔軟性と、良い意味での「素人感覚」もあって、常識や先入観にとらわれない動きができるところは、とても大きな魅力です。

―北さん、ありがとうございました!

2023.11.20

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