【オルネの人びと】余白のある働き方ができる場所。フォトグラファー・白浜の場合

【オルネの人びと】
余白のある働き方ができる場所。
フォトグラファー・白浜の場合

私たち、オルネ ド フォイユはインテリアや雑貨を販売するお店です。
日々、さまざまな物をお届けする一方で、「どんな人たちが働いているのか?」「どんな仕事をしているのか?」など、ふだんはあまりお伝えできていないのではと思います。

そこで、オルネ ド フォイユで働くスタッフたちへのインタビューを通して、「オルネの人びと」のことを紹介していくことに!

第3回はフォトグラファーの白浜のインタビューです。

半分社員!?
動画撮影の経験も活かせるフォトグラファー

―さっそくですが、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

白浜 フォトグラファーの白浜です。オルネでは写真部の一員として半分社員、半分外部のような制度で働いています。

―ありがとうございます。オルネでは人それぞれ違った働き方の選択肢がありますよね。ちなみに外部ではどんなお仕事をしいるのですか?

白浜 普段は、広告媒体や作品宣伝、WEB制作のための写真などを撮っています。内容は風景、人物、物撮り、建物などさまざまです。以前、映画のカメラマンを目指していたこともあり、撮影から編集までの動画制作をすることもあります。

―すごい!動画といえば、『café Lotta』さんのmovieも素敵でした。

白浜 ありがとう(笑)。最近ではオルネでもWEBコンテンツ用の取材や動画を担当することが多くなったので、普段の仕事の経験がフルに活かせていると思います。

『café Lotta』桜井かおりさんのShort Movie/取材コンテンツの撮影・動画制作も行う

work「武藏村山市の観光ポスター」無印良品の店舗にも飾られている

前から好きだったオルネ、
不安よりも楽しみが大きくなって応募を決めた

―普段からさまざまな撮影をしている白浜さんですが、オルネに入社したきっかけは何だったのでしょう?

白浜 去年からのコロナ禍で、ほとんどの撮影がストップしてしまって…仕事が月に1、2件という状態になったんです。子どもの保育園も長期休園になったので、一緒に過ごす時間が増えたのはよかったのですが、何か撮影でお手伝いできるような場所をぼんやり探していました。

―そうだったのですね。

陶芸家・佐野元春さんの個展のときの撮影。オルネに参加してすぐの思い出深い写真

白浜 そんなとき、以前から好きでお店にも何度か通ったことのある『オルネ ド フォイユ』が商品撮影できる人材を幅広く募集しているのを、インスタで見かけたんです。正直応募するときは少し悩みました。

―どうしてですか?

白浜 募集欄に「インテリアが好きであれば、カメラを持っていなくても大丈夫」といったことが書いてあったので、自分のような経験のある男性スタッフは望んでいないかもしれない…と。ただ、そんなことより、「あのオルネの商品を自分が撮影できて、しかもお金が頂けるなんて素晴らしい!」という楽しみの方が大きくて、すぐに応募することに決めました。

―実際に仕事をしてみてどうでしたか?

白浜 正直に言うと、オルネでの撮影は他のどんな撮影よりも身軽で楽しいです。

―身軽というと?

白浜 外部の撮影では、クライアントさんとは別に撮影するためだけのチームというのがあって、何度かの打ち合わせやロケハンを重ねたあとにようやく撮影、というスケジュールを組むのですが、オルネの場合は直接オーナーの谷さんと話しながら撮影するので、その行程をいっきに飛び越えられる身軽さがあります。

―たしかに。谷さんといつも撮影イメージについて話していますよね。

白浜 谷さんが提示するイメージはとても幅広く、実験的な撮影もあったりするので、毎回色んな撮影ができることのやりがいを感じています。撮影機材もかなり充実してきましたが、足りないと感じたときには、段ボールやビニール袋を使って自分で簡単に作れるようになりました。

ー自作できちゃうなんてすごいです…!ちなみに、最近の撮影での楽しみはどんなことですか?

日差しのように見えるこの光も、白浜のライティングによるもの

白浜 時間が許せばずっと撮影していられるような商品に出会うことも多く、「次はどんな商品を撮るのかな?」と撮影スケジュールをチェックするのが今の楽しみの1つです。時には運ぶことさえ大変で、スタイリングが難しいものもありますが、毎回ふつふつと湧き上がる物欲を抑えながら仕事をしています。

―撮影時に欲しくなって、商品を色々と購入していると聞きました(笑)。

白浜 そう、撮っているうちにその商品に愛着がわいてくるというか。買いすぎないように気をつけています…(笑)。

もっと写真が好きになったかも。
技術よりもまずは「被写体を好きになること」を大切に

―白浜さんが仕事をするうえで、意識していることはありますか?

白浜 オルネでの撮影は愛好家、好事家という意味でのアマチュアであろうと心がけています。撮影環境や技術の云々よりも、まず被写体のことを好きになりたいという気持ち、大事に思う気持ちを何より優先すること。そうなれば撮影を大変と思うことはありません。難しければやめればいいし、失敗したらまた別の方法を試せばいい。バードウォッチングやネコ好きが高じてカメラやレンズの味を色々と試してしまうアマチュアと同じような気持ちで撮影したいと思っています。

鳥取県在住のガラス作家、大家具子さんの花器

白浜 オルネで仕事をするようになって、写真がもっと好きになったなんて言うと大袈裟かもしれませんが、以前よりプライベートで気軽に写真を撮ることが増えたんです。それは、アマチュアでありたいと思い始めたからかもしれません。

―好きだから撮る、そういう気持ちって素敵ですね。反対に仕事での難しさを感じることはありましたか?

白浜 オルネに参加した当初は、色々と悩みもありました。突然、ヴィンテージのマニュアル車に乗ってしまったような感覚で、目的に向かって走りたくても乗り慣れたアクセル1つで動くオートマ車とは全然違いました。

Astep Model 2065 ペンダントライト

白浜 どう調整すれば自分が働きやすくなるのか迷っていたところ、マネージャーの牧田さんや労務担当の来海さんが事あるごとに、色々と相談にのってくれて。そこで、私のやりたいこと、やりたくないことを正直に話すことができました。
オルネのスタッフが伸び伸びと働けるのは、この人事部のような相談窓口が安らぎの場所として機能しているからかもしれません。

―相談できる環境がある、本音で話せる人がいるのは貴重なことかもしれませんね。私も、いつも人事部のお二人に相談にのってもらっています(笑)。最後になりますが、白浜さんにとってオルネドフォイユはどんな会社ですか?

白浜 自分の働き方だけで言うと、「余白」のある会社です。あらかじめ決められたゴールもなければ、自分の理想に囚われすぎてしまうあまり窮屈な想いをすることもありません。自分が空っぽの状態で撮影に臨める環境はとても有難いと毎回感じています。今のオルネが変化し続けているのは、そういう余白を持っているからだと思います。身軽でありながら「もの」の本質にふっと入っていける、そんな特徴をもった会社だと思います。

 

―白浜さん、ありがとうございました!

2021.10.27

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